砂漠
会社の上司に借りた伊坂幸太郎3部作のラスト。
貸していただいておいて言うのもあれだが
今回は少しガッカリというかなんというか。
伊坂成分が少し薄かった気がする。
内容としては仲良し大学生が4年間過ごす話。
最初はこの内容でどうタイトルの「砂漠」に
繋がるのかわからなかったが、読んでいくと
なんとなく砂漠の意味は分かった。
話の進行としては1年の春→2年の夏→3年の秋→4年の冬→卒業の流れ。
それぞれ一つの季節ごとにイベント、事件に巻き込まれる。
この小説のポイントと言えばやっぱりキャラクター。
主人公はそこまでだけど仲間の中にひとり西嶋と言うとんでもないのがいる。
イメージ的にはサンボマスターの山口さんを2倍濃くしたみたいな
性格の持ち主。
他のキャラも個性が十分あったが、こいつだけ別格だった。
いたらいたで楽しそうだけど、ずっとからむのは僕は正直勘弁。
伊坂幸太郎いえばやっぱり数々の伏線トラップが
醍醐味だと思っているが今回はあまりなし。
なので伊坂作品としては内容が薄かった気がする。
大学生活で起きたことを書連ねている日記のように
感じてしまい、あんまり内容はなかった感じ。
大学時代に読んでたらまだ印象が変わってたのかな。
ただ、最後の校長先生の言葉はこれから仕事をしていくうえで
なかなか心に残る言葉であったとは思う。